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2008.10.23
[更新/お知らせ]
ミッチーではなく、俳優・及川光博として挑んだ『クローンは故郷をめざす』舞台挨拶

 2006年度サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞したオリジナル脚本が、ヴィム・ヴェンダースのサポートのもと3年間の制作期間を経て、第21回東京国際映画祭、日本映画・ある視点部門でのワールド・プレミア上映を迎えました。
19日の上映には、中嶋莞爾監督と主演の及川光博さんに加えて嶋田久作さんが駆けつけました。


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 21日TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶には、中嶋莞爾監督と主演の及川光博さんが登場。
 本作で映画初主演作を果たした及川さんは、脚本と同時に持ち込まれた絵コンテに、自分の姿が描かれていたことに驚いた、と出演のオファーを受けた2年前を振り返りました。
 監督曰わく「はじめから及川さんを想定して、当て書きした。及川さん以外ではこの映画は撮らない、と周りに宣言していた」とのこと。

 そんな熱烈なオファーに、意気で答えたミッチーでしたが、実際の撮影では「プチ鬱」になるほど、悩んだと言います。
 というのも、劇中では、おなじみのミッチーキャラではなく、宇宙飛行士と、そのクローン、そしてそのクローンが記憶喪失をしてしまい・・・と1人三役の内面を演じ分ける必要があったから。
 監督とのディスカッションを経て組み立てられたその繊細な演じ分けについて、及川さんは「針の穴に糸を通すような作業だったが、俳優としてのあるべき姿勢を学ぶことになった」と振り返り、監督は「グリーンカーペット中継で、コメンテーターがミッチーのことを『演技派俳優』と紹介してくれたことがうれしかった。」と語り、「映画芸術の可能性を拡大させたつもり。今までにない感動を味わってもらいたい。」と完成度の高さに自信をみせました。

 及川さんは「売れない誰も知らない劇団員時代から15年。支えてくれたファン、スタッフのおかげて、ここまでこれました。感謝しています。」と、深々とお辞儀をしながら、新たなチャレンジの成功を会場につめかけたファンに報告し、舞台挨拶を締めくくりました。

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映画祭事務局を訪問したお二人。「いい思い出を作ろうね」というミッチー節に事務局員もウットリ。

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