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2008.10.25
[更新/お知らせ]
10/24(金)、TIFF Earth Conferenceが開催されました。
第21回東京国際映画祭のテーマである“環境”について、映画人が様々な角度からの提言や経験談を語る新企画。

「地球環境を守ること」への気づきの第一歩として、
「東京国際映画祭」としてできることとして、
「地球環境を守ること」に対する
様々なメッセージをもった映画を上映することと共に、

世界の映画人に、自然、ふるさと、地球環境などのテーマで語っていただきます。

今回上映された映画は『アース』。作品のプロデューサーであるソフォクレス・タシオリスさんと、「触れる地球」のプロデューサーであり、大学教授の竹村真一さんにご登壇いただきました。
竹村真一さん(大学教授・左)とソフォクレス・タシオリスさん(プロデューサー・右)


まずは、上映された作品『アース』についての撮影秘話をタシオリスプロデューサーが披露。

Q(竹村さん):「アースを作ったきっかけは?」
A(タシオリスさん):「2004年に『ディープブルー』を撮って、次に何ができるかを考えたら、世界の森林を見せたいと思いました。今まで誰もやったことのない世界のプロジェクトをしたいと思ったんです。地球の肖像画を撮るなら今の地球の美しさや問題を撮ろうと思い、観客のみなさんがどうやったら共感してくれるのかを考えました。」

Q(竹村さん):「撮影技術について教えてください」
A(タシオリスさん):「空中撮影のシステムを作ることから始めました。地上2kmを飛んでいるヘリから撮影したので、肉眼では見えない距離です。カメラマンだけがズームインをして、動物を撮っていました。ヘリの音でも、水中に潜っていても動物には気付かれてしまうので、動物たちには影響を与えずに撮影する必要があったのです。」

Q(竹村さん):「次の作品については?」
A(タシオリスさん):「難しいですね。『アース』を撮り終えたことで、エベレストを登りきったという感じがして、気がぬけてしまいました。しかし、山を登ったということは、山から下りることをします。また、映画中の音楽は、ベルリンのフィルムハーモニーで素晴らしい音楽になっています。感情が音楽になっていて、現実のこと、地球のことをもっと感情的に伝えていきたいです。」

そして、竹村さんからは、スクリーンを使用しての「触れる地球」をご説明いただきました。
この「触れる地球」は、実際の地球の1000万分の1というサイズで、地球温暖化や台風発生のメカニズムがわかるというデジタル地球儀。
この地球儀には、竹村さんの子供たちにもっと地球のことを知って欲しいというメッセージも込められています。


約50分間のトークショーでソフォクレス・タシオリス プロデューサーは地球の環境について、自分には子供たちに、この『アース』という映画を伝えていくことが出来る、地球の問題はグローバルに行動していかなければいけない、と熱く語ってくれました。最近の金融危機についても触れ、「金融危機という状況に世界が一つになって抵抗できているけれど、気候変動の方がもっと大きな影響がやってくると思います。私たちは気候変動について、さらに考えていく必要があります。地球を助けるためには、もっと地球を知らなければいけません」と締めくくりました。


『アース』

→作品詳細



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