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2008.10.27[特別番組]

cyberTIFFstation10月27日号

cyber TIFFstation 10月27日号

動画配信は終了しました。



・クロージング・セレモニーでの授賞式の模様

それでは、第22回東京国際映画祭で、またお会いしましょう!
enjoy TIFF!

2008.10.26[更新/お知らせ]

【受賞一覧】ドヴォルツェヴォイ監督『トルパン』、東京 サクラ グランプリと最優秀監督賞の2冠達成!

 
 第21回東京国際映画祭の最高賞東京サクラグランプリは、雄大なカザフスタンのステップ地帯で生きる遊牧民一家の物語『トルパン』に決定しました。
 

東京 サクラ グランプリ 【コンペティション部門】
トルパン」(セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督)


審査委員特別賞 【コンペティション部門】
アンナと過ごした4日間」(イエジー・スコリモフスキ監督)


最優秀監督賞
セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督「トルパン


最優秀女優賞 【コンペティション部門】
フェリシテ・ウワシー「がんばればいいこともある


最優秀男優賞 【コンペティション部門】
ヴァンサン・カッセル「パブリック・エナミー・ナンバー1(Part1&2)


最優秀芸術貢献賞 【コンペティション部門】
がんばればいいこともある」(フランソワ・デュペイロン監督)


観客賞 【コンペティション部門】
ブタがいた教室」(前田 哲監督)



TOYOTA Earth Grand Prix
フェデリコ親父とサクラの木」(ホセ・アントニオ・キロス監督)


審査員賞 【TOYOTA Earth Grand Prix】
ブタがいた教室」(前田 哲監督)


特別賞 【TOYOTA Earth Grand Prix】
ミーアキャット」(ジェームス・ハニーボーン監督)



最優秀アジア映画賞 【アジアの風部門】
私のマーロンとブランド」(フセイン・カラベイ監督)


スペシャル・メンション 【アジアの風部門】
陽もまた昇る」(チアン・ウェン監督)
ムアラフ-改心」(ヤスミン・アハマド監督)
生きていく日々」(アン・ホイ監督)


作品賞 【日本映画・ある視点部門】 
buy a suit」(市川 準監督)


特別賞 【日本映画・ある視点部門】
岸部一徳「大阪ハムレット



黒澤明賞
ニキータ・ミハルコフ監督

チェン・カイコー監督


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第21回東京国際映画祭 クロージングセレモニー テキストレポート
「ブタがいた教室」が受賞 コンペティション部門 観客賞授賞式

2008.10.26[更新/お知らせ]

東京 サクラ グランプリ受賞作品『トルパン』!授賞式後の上映にて、監督・キャストの舞台挨拶が行われました!

クロージング・セレモニー終了後、Bunkamuraシアターコクーンにて東京 サクラ グランプリ受賞作品『トルパン』の上映が行われました。
当日の会場では当日券を求めるお客様も多くみられ、場内は盛況となりました。

上映前の舞台挨拶に、監督のセルゲイ・ドヴォルツェヴォイさん、主演のサマル・エスリャーモヴァさんとアスハット・クチンチレコフさんが登壇し、受賞の喜びを語りました。
監督のセルゲイ・ドヴォルツェヴォイさんは最優秀監督賞も受賞、見事2冠を達成しました!


まずはそのセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督が、「(TIFFで上映されることで)日本の観客とカザフスタンの人々の生活を共有することができてうれしい。この物語を日本人が理解してくれていることが本当にうれしい。」と語り、“東京 サクラ グランプリ”という最高の形で日本に受け入れられたことを喜びました。


主演女優のサマル・エスリャーモヴァさんは、「ますます日本が好きになりました。皆さんに会えたことが本当にうれしいです。」と率直に語り、「平凡(なコメント)でごめんなさい」と取り繕う姿が可愛らしかったです。


アスハット・クチンチレコフさんは「黒澤 明監督の『羅生門』で日本を知り、芥川龍之介の小説を読み、日本の偉大さを知りました。ますます日本が大好きになりました。どうもありがとう。」と日本通な一面を披露しつつ、感謝を述べました。


東京サクラグランプリと最優秀監督賞の2冠についてセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督は、「私にとって、2つも賞は大きすぎます(笑)。ドキュメンタリー作品を多く撮ってきた私にとっての第1作目となるフィクション映画が、このような大きな映画祭で賞をいただけたことは、私の将来に大きなアドバンスになりますね。」と笑顔で語り、「また日本に来れることを期待しています。この『トルパン』という作品は5か国共同で製作されていて、ポーランドに行けばポーランド人のカメラマンが撮影を行いましたと紹介し、フランスに行けば、フランスの作品だと紹介しています。」と言葉を切ったあと主演のアスハットさんを指差し、「彼は日本人のようなので、この作品は日本の映画でもありますよ。」と会場を和ませて、挨拶を終了しました。


“日本人のよう”と監督に言われたアスハットさん、受賞はしないだろうとネクタイは外されてしまったそうです。

2008.10.26[動画レポート]

授賞式後の記者会見の模様を動画で!

動画配信は終了しました。

10月26日、授賞式後の記者会見の模様を動画で。

TOYOTA Earth Grand Prix 受賞
『フェデリコ親父とサクラの木』(ホセ・アントニオ・キロス監督とロリス・オメデス プロデューサー)

【コンペティション部門】 東京サクラグランプリ & 最優秀監督賞 受賞
『トルパン』(セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督、主演のサマル・エスリャーモヴァさんとアスハット・クチンチレコフさん)

ジョン・ヴォイト審査委員長


2008.10.26[更新/お知らせ]

ジョン・ヴォイト国際審査委員長ほか、記者会見レポート


■最優秀アジア映画賞『私のマーロンとブランド』



 本国での公開を2週間後に控えたフセイン・カラベイ監督は、本作の受賞を「国際的な評価がついて本当に嬉しい」とコメント。自身がトルコ在住のクルド人であることを明かしながら、「劇場公開される作品は今回が初めてですが、12年前から人権を取り上げた映画を作り続けてきました。私たち当事者以外にはあまり知られていない事実を、偏ったステレオタイプではなく伝えるために映画を撮っています」と語り、「私を突き動かす信念は、憎しみではなく理解。平和を作っていくのは自分たちの努力です。トルコでのタブーを扱った作品がこうして受賞できたことは、トルコに住むクルド人にとって大きな意味を持ちます。これをきっかけに私に続く若い映画人が増えてほしいと思います」と締めくくりました。


■日本映画・ある視点:作品賞『buy a suit』



 「日本映画・ある視点」の作品賞『buy a suit』からは、本作を遺した市川準監督の助監督を務めた末永智也さんと、主演の砂原由紀子さんが登壇しました。

 今回の受賞を「監督にはすでに報告済みです。亡くなった日から、監督はずっと我々と一緒にいますから」と語ったのは末永さん。砂原さんは普段はCM撮影のスタッフだそうで、「今後も女優を続けますか?」の問いには、「それはないと思います。もしそういうお話が来たら、(市川)監督に相談すると思います」と続け、それぞれが市川監督に想いを馳せていたようでした。末永さんは、「監督は“映画を撮りはじめたころの気持ちを思い出したい”とおっしゃっていて、商業映画とは別に“自分が撮りたいもの”を撮る、本作はその第1作目という位置づけでした。完全なるプライベートフィルムだと思っています」と述べ、「最初にHDVカメラを手に入れた際、監督はおもちゃを扱うようにはしゃいでいて、そのときから砂原さんの起用は決まっていたんです」と、砂原さんも知らなかったエピソードを明かしました。


コンペティション国際審査委員長総評 ジョン・ヴォイト



 最後に登壇したのは、コンペティション国際審査委員長のジョン・ヴォイトさん。「(審査が終わって)これでやっとゆっくりできるよ」と会場を笑わせたあとは、『トルパン』の東京 サクラ グランプリ受賞理由について述べました。

 「今回は、6つある主要な賞をまんべんなく分け与えるのではなく、とにかく自分たちが“本当にいい”と思ったものを――それがいくつ賞を獲ろうが構わない、ということで審査しました。その意味で、満場一致で『トルパン』だったのです。監督賞は、もちろん最も良い作品を作った監督です。ひと際優れていたので決定したというわけです」

 今回のグリーン・カーペットに質問が及ぶと、「とにかく、あんな大きなカーペットを歩いたなんて初めてだよ!」と興奮のご様子。「すばらしいアイディアだと思います。そしてリサイクルの材料からカーペットができる、作るという発想をするのが素晴らしい。しかもあれほど丈夫! 作った人を称えたいです。“イダイ!(=偉大:日本語で)” まさに5つ星です」と少しコミカルにまくし立て、最後には「カーペットでこんなに長いスピーチなんてしたことないよ(笑)」とひとこと。記者席を爆笑に包みました。

 また、中国圏、フランス語圏の記者からの質問でそれぞれの選外理由・受賞理由を語るなかで、「これは審査委員長個人としての意見ですが、本当に小さなブーケをあげたい作品があります」と明かし、3作品を列挙。「それは、『ブタのいた教室』『ハムーンとダーリャ』『プラネット・カルロス』です。これらは、特に若い人たちに見て欲しい、素晴らしい夢を追い続ける映画。(チェアマンの)依田(巽)さんに相談して、DVDのパッケージにして学校にばら撒きたいくらい。そして観た人と1時間対談したいくらいの映画です」と熱弁を振るいました。「ぜひ“審査委員長の小さな小さな賞”を作って欲しいとお願いしたけど、直前過ぎてダメでした」ということでしたが。

 盛り上がったクロージング・セレモニーの影響で、50分押しで始まった記者会見でしたが、最後まで祝賀ムードと作り手の熱い想いが満ちた時間でした。

2008.10.26[更新/お知らせ]

【オンデマンド配信】『トルパン』ドヴォルツェヴォイ監督の歓喜の爆発をお楽しみください!



 東京国際映画祭公式サイトでは、26日Bunakmuraオーチャードホールで行われた、クロージングセレモニーの様子をインターネット生中継に引き続き、オンデマンド配信でお届けいたしております。
 チェン・カイコー監督、ミハルコフ監督からの故黒澤明監督についてのスピーチ、『ブタがいた教室』の前田哲監督の故相米慎二監督への想い、ヴァンサン・カッセルからのビデオメッセージ、そして、東京サクラグランプリと最優秀監督賞の2冠を達成した『トルパン』セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督の歓喜の爆発!
 ぜひ、動画でお楽しみ下さい。

動画配信は終了しました。




オープニング
 
司会のジョン・カビラさん、久保純子さん。経済産業省 商務情報政策局吉崎正弘審議官



黒澤明賞発表

黒澤明賞 審査委員長品田雄吉さん、角川文化振興財団 角川歴彦理事長、黒澤和子さん



黒澤明賞 受賞者紹介&スピーチ
 
ニキータ・ミハルコフ 監督とチェン・カイコー監督



日本映画・ある視点 作品賞&特別賞 発表&スピーチ
  
特別賞受賞の岸部一徳さんの代理として『大阪ハムレット』の光石富士朗監督。作品賞『buy a suit』助監督の末永 智也さんと故・市川 準監督の奥様の市川幸子さん。関口 裕子審査委員長。



アジアの風 最優秀アジア映画賞
 
『私のマーロンとブランド』のフセイン・カラベイ監督、上野昂志審査委員長



TOYOTA Earth Grand Prix 審査員賞 特別賞 発表&スピーチ
 
審査員賞に輝いた『ブタがいた教室』前田哲監督。審査員の高野悦子さんとグリーンアンバサダーの杏さん。特別賞は『ミーアキャット』に贈られました。



TOYOTA
Earth Grand Prix 発表&スピーチ
  
TOYOTA Earth Grand prixを手にする『フェデリコ親父とサクラの木』のホセ・アントニオ・キロス監督、別所哲也審査委員、トヨタ自動車株式会社の中井昌幸常務役員。



観客賞 発表&受賞スピーチ&メッセージ

再登壇した『ブタがいた教室』前田哲監督



国際審査委員 スピーチ

国際審査委員の方々。



国際審査委員 コンペティション出品作品へのコメント




最優秀芸術貢献賞 発表&スピーチ

『がんばればいいこともある』関係者代理として登壇した、ワールドセールス代表のヴァネッサ・サールさん



最優秀男優賞 発表&ビデオメッセージ

『パブリック・エナミー・ナンバー1(Part1&2)』の演技で最優秀男優賞を獲得したヴァンサン・カッセルさんからのビデオメッセージが上映され、トロフィーはフランス大使館 文化部次席参事官フランシス・メジエールさんが受け取りました。



最優秀女優賞 発表&スピーチ

一足はやく帰国したフェリシテ・ウワシーさん(『がんばればいいこともある』)に替わりヴァネッサ・サールさんが再登壇。



最優秀監督賞 発表&スピーチ
 
『トルパン』セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督とジョン・ヴォイト国際審査委員長。主演のアスハット・クチンチレコフさん、サマル・エスリャーモヴァさん。



審査員特別賞 発表&スピーチ
  
『アンナと過ごした4日間』のイエジー・スコリモフスキ監督と、脚本も手がけたエヴァ・ピアスコフスカプロデューサー



東京サクラグランプリ 発表&スピーチ

『トルパン』主演のスハット・クチンチレコフさん、サマル・エスリャーモヴァさんとセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督



チェアマン クロージングスピーチ





2008.10.26[更新/お知らせ]

「東京 サクラ グランプリ」ほか受賞者会見レポート


 第21回東京国際映画祭“東京 サクラ グランプリ”には、『トルパン』が見事に輝きました。Bunkamura オーチャードホールにて、クロージングセレモニーが盛大に行われたあとは、別室にてマスコミ向けの記者会見が行われました。こちらでは、受賞者の皆さんの喜びのコメントをご紹介します。


コンペティション部門 東京 サクラ グランプリ&最優秀監督賞『トルパン』



 見事、東京 サクラ グランプリと最優秀監督賞のダブル受賞となった『トルパン』からは、セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督と、主演のおふたり、アスハット・クチンチレコフさんとサマル・エスリャーモヴァさんが登場です。ドヴォルツェヴォイ監督は、ロシアの航空会社に9年間勤めたあと、偶然モスクワの映画学校に入学して映画を学んだという経歴の持ち主。長編初監督となる本作での受賞に「私のこれからの映画人生の“前払い”として賞をいただきます」とにこやかに笑いました。「次回作はおそらくモスクワで撮ることになると思いますが、その後はまたカザフスタンに戻ると思います。子供時代を過ごした場所は、やはり大切な場所ですから」と語った監督は、“カザフスタンに住んでいるロシア人”という立場。カザフスタンでは、この「“カザフ在住のロシア人”をテーマに作品を撮りたい」ということでした。


 主演のおふたりにとって、撮影現場(カザフスタンの草原地帯)での遊牧民に近い生活は大変だったようで、「撮影が始まるとすぐに大変なことだとわかりました。しかし、(普段暮らす地域とは)まったく異なる気候や生活は、とても興味深いものでした」(サマルさん)、「俳優とって一番大切なのは、監督を信頼すること。彼を全面的に信頼して、望むことに従いました。それがスクリーンに出ていると思います」(アスハットさん)と、当時の心境を語ってくれました。


 その後の『トルパン』の上映がさし迫ったこともあり、お三方はこの辺りで退席という運びとなりましたが、ドヴォルツェヴォイ監督は「明日まで東京にいますから、見かけて捕まえていただければ質問にお答えします!」とメッセージを残しました。


コンペティション部門 審査員特別賞『アンナと過ごした4日間』



 17年ぶりの監督作で審査員特別賞に輝いたイエジー・スコリモフスキ監督は、「ありがとう、少しだけお金持ちになった気分です」と(ワザと)淡々とあいさつ。会場の笑いを誘うとともに、記者からの質問に丁寧に答えていきました。TIFFの印象について聞かれた監督は、「カンヌのレッド・カーペットよりも東京のグリーン・カーペットの方がはるかに良いと思います。世界的に“Aクラス”と呼べる映画祭は3つか4つしかないが、(東京は)それに見合う規模と資格を持っていると思う」と答えてくれました。「ワルシャワは公害がひどくて住めない。北ポーランドの湖の地域、マズーリアに見つけたロッジにいまは住んでいて、本作は自宅の近くで撮りました」というスコリモフスキ監督、「受賞は次回作への弾みになりますか?」との問いに、「明日にでも新作を撮りたいくらいです(笑)」と笑顔を見せました。



TOYOTA EARTH Grand Prix『フェデリコ親父とサクラの木』
 コンペティション部門 観客賞&TOYOTA EARTH Grand Prix 審査員賞『ブタがいた教室』



 エコロジーをテーマに本年度より新設された「TOYOTA Earth Grand Prix」を受賞した『フェデリコ親父とサクラの木』からは、ホセ・アントニオ・キロス監督とプロデューサーのロリス・オメデスさんが登壇。同じく「TOYOTA Earth Grand Prix」の審査員賞に輝き、コンペティションの観客賞も受賞した『ブタがいた教室』からは、前田哲監督が登壇しました。



 前田監督は、出演の子供たち手作りの盾も抱えての登場。「ここにも書いていますが“もっと大きく羽ばたけ”(笑)」と今後の抱負を語り、「なぜ(題材が)ブタだったのか?」という記者の問いに(原作がそうだというのはさておき)、「ブタは少し愛らしくてユニーク。僕にはそれが命の塊に見えた。成長の度合いが大きく、人間が食用のために作り出した動物でもある」と答えました。

 「TIFFに参加できただけでも1つの“賞”だと思っている、これからのスペインでの公開に向けて、この受賞が大きなプラスとなって嬉しい」(オメデスさん)、「受賞はもちろん、敬愛する黒澤明、小津安二郎、溝口健二たちの国に来れたと感激しました」(キロス監督)と、喜びを語った『フェデリコ親父~』のおふたり。作品の持つテーマについては、「我々は緑の大地を愛している反面、便利な文明も必要としていて、そこに矛盾がある。自然と文明、その妥協点はどこなのかを考えなければいけない、という想いを込めた」(オメデスさん)と、明かしてくれました。

2008.10.26[更新/お知らせ]

第21回東京国際映画祭 クロージングセレモニー

10月26日(日)渋谷のBunkamuraオーチャードホールで、第21回東京国際映画祭クロージングセレモニーが行われました。


まずは、黒澤明賞から発表が行われました。

<黒澤明賞>
また、「黒澤明賞」の挨拶では、黒澤監督の娘である和子さんから、「父は、映画は広場だと言っていました。世界の人々が分かり合える素晴らしい広場だと。父が作った30本の映画に共通しているのは、なぜ人間は幸せになろうとしないのだろう、ということです。父が一番願っていたのは、映画を見た若い人が良い映画を作れるようになってほしい、ということでした。」というメッセージをいただきました。

受賞者のニキータ・ミハルコフ監督、チェン・カイコー監督が登壇、それぞれ受賞の喜びを語りました。

ニキータ・ミハルコフ監督は、「自分の作品が、黒澤明監督の目に止まるとは思ったこともなかったのですが、神のお恵みで、作品を観てもらっただけでなく、黒澤監督と友達になって、ウィスキーを飲む仲になりました。その偉大な黒澤監督の名を取った賞をいただけるという事は、私にとって非常に重要なことなのです。ありがとうございました。」と、短い時間のスピーチの中で黒澤監督との交流をお話しいただきました。

学生のときに黒澤作品から多大な影響を受けたというチェン・カイコー監督は、「こうして賞をいただけることは最大の喜びです。ぜひ、映画に携わるすべての人々は“映画”という国際言語で黒澤監督の精神を受け継ぎ、この難しい時代ですが手をつないでいきましょう。」と語りました。そして「ありがとうございました。私はグリーン・カーペットを初めて歩きました。素晴らしいアイデアだと思います。我々映画人も手を携えてともに歩んでいきましょう。」と語りました。



<日本映画・ある視点部門>
「日本映画・ある視点」で作品賞を受賞した『buy a suit』。この映画は、先月に亡くなられた市川 準監督の遺作。壇上では「あの人は、この映画で忘れかけていたものに出会いたいと言っていました」と市川監督の奥様の幸子さんが、涙ながらにご挨拶されました。



<アジアの風部門>
「アジアの風」部門では、最優秀アジア映画賞を『私のマーロンとブランド』が受賞。フセイン・カラベイ監督が登壇しました。カラベイ監督は「ありがとうございます。今回の賞金で、この作品をトルコで公開するこができます。この受賞でさらに自分の作品を多くの人に見てもらうことができるようになり、大変うれしいです。」と喜びを表現しました。



<TOYOTA Earth Grand Prix>
審査員賞と特別賞が発表され、審査員賞を『ブタがいた教室』、特別賞を『ミーアキャット』が受賞。

審査員賞を受賞した『ブタがいた教室』の前田哲監督は、「第1回東京国際映画祭では、尊敬する相米慎二監督が賞を受賞されています。その相米監督と同じ舞台に立ててすごくうれしいです。相米監督が亡くなった時、函館で撮影中だったため、お通夜にも葬儀にも行くことができず、相米監督の事では泣く機会を逃していました。今日はいい機会なので泣きたいです。」と、7年前の9月に亡くなられた相米監督への想いを交え、喜びを語ってくれました。


今年から新設されたTOYOTA Earth Grand Prixは、エコロジーや自然と人間の共生などをテーマに持つ作品の中から、最も優れた作品に贈られます。
そのグランプリに輝いたのは、『フェデリコ親父とサクラの木』。トヨタ自動車株式会社の中井昌幸常務取締役からトロフィーの贈呈がありました。

『フェデリコ親父とサクラの木』のホセ・アントニオ・キロス監督から「ありがとうございます。東京大好きです。スペインに帰りたくありません。みなさんはとても親切でした。大変素晴らしい映画祭でした」と全て日本語での挨拶に、会場からは拍手の嵐。にこやかに壇上を後にしたホセ・アントニオ・キロス監督でした。



<コンペティション部門>
観客賞を『ブタがいた教室』が受賞。

コンペティション国際審査委員長であるジョン・ヴォイトさんをはじめ、審査員の方々が壇上に登場。「この9日間で、一日2,3本の映画を一緒に見てきました。その中で、私たちは強い友情を築きましたが、みなさん全員の意見を聞きながら、この6つの賞を選ぶのはとても大変でした」と委員長からの挨拶から始まりました。

最優秀芸術貢献賞を『がんばればいいこともある』(フランソワ・デュペイロン監督)が、
最優秀男優賞をヴァンサン・カッセル『パブリック・エナミー・ナンバー1(Part1&2)』、
最優秀女優賞をフェリシテ・ウワシー『がんばればいいこともある』、
最優秀監督賞をセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ『トルパン』、
審査員特別賞を『アンナと過ごした4日間』(イエジー・スコリモフスキ監督)が、
それぞれ受賞し、いよいよ「東京 サクラ グランプリ」の発表となりました。

見事「東京 サクラ グランプリ」に輝いたのは、5か国合作の『トルパン』。 セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督は喜びいっぱいの様子で、主演の二人も壇上に呼び寄せ、受賞の喜びを語りました。


審査員から、どうやってこの映画を撮影したのだろう、と疑問の声が上がっているなか、監督は「この映画は私にとって最初のフィクション映画です。トルパンは“チューリップ”という意味ですが、実はチューリップは一回も出てきません。でも、女の子の名前が“トルパン”なのです。撮影は町から500km離れた場所で行ったので、砂ぼこりはすごいし、周りに何もありません。主演の二人には“僕らは不可能を可能にすることが出来る、大丈夫だ“と言いました」と興奮した様子で語ってくれました。



各賞の発表の後、受賞者のみなさん、緑のTシャツを着たボランティアクルー十数名がステージ上に上がり、依田チェアマンからクロージングの挨拶が行われました。


「第22回の映画祭は、明日から始まります。来年も環境の重要さを訴えていきたいと思います。今回のグリーンカーペットへの取り組みについて、様々なご賛同、ご協力をいただき、ご意見を取り入れまして “グリーンカーペットクラブ”を創設して、多くの方に賛同していただきたいと思います」と来年への抱負を語った依田チェアマン。

最後は「Action! For Earth」の言葉とともに、両手を掲げたチェアマン。テーマ曲の「ジュピター」が流れ、会場を大きな拍手が包む中、クロージングセレモニーは幕を閉じました。

2008.10.26[動画レポート]

コンペティション部門観客賞は『ブタがいた教室』が受賞!


動画配信は終了しました。

10月26日、TIFF park(六本木ヒルズアリーナ)にて、クロージングイベント・コンペティション部門観客賞授賞式が行われました。
小学校以来という表彰状を手にした前田 哲監督。ハッピ姿もお似合いです。その模様を動画でどうぞ!


2008.10.26[更新/お知らせ]

『ブタがいた教室』が受賞 コンペティション部門 観客賞授賞式

10月26日(日)TIFF park(六本木ヒルズアリーナ)にて観客の投票によって選ばれる「コンペティション部門 観客賞」の授賞式が行われました。観客賞には『ブタがいた教室』が選ばれ、登壇した前田 哲監督に武井雅昭港区長からトロフィーと揃いのハッピが贈られました。

喜びのコメントをのべる前田 哲監督

前田哲監督と武井雅昭港区長、東京国際映画祭みなと委員会原保委員長、同委員会須永達雄副委員長


また、『斬-KILL-』の深作健太監督、『旅立ち 足寄より』の大東俊介さん、東京国際映画祭事務局企画部の江崎 毅による「日本映画・ある視点」トークイベントが行われ、会場を大いに盛り上げた。

深作健太監督

大東俊介さん

総合司会の伊藤さとりさん、深作健太監督、大東俊介さん、東京国際映画祭事務局企画部の江崎 毅


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