20世紀最後の年、第13回開催では、今世紀の“時代と人間”について映画を通じて俯瞰しようという試みが行われ、第2次大戦後に製作された劇場用長編ドキュメンタリーの名作上映企画「ドキュメント20世紀」が「ニッポン・シネマ・クラシック」において行われました。
国際映像シンポジウムでは、「デジタル・ヌーヴェル・ヴァーグ、発信!」と題して特別上映が行われ、押井守監督「アヴァロン」、ラース・フォン・トリアー監督「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のメイキング映像が上映されました。この作品は、フォン・トリアー監督を中心にデンマークの監督たちが集まって宣言したルール” ドグマ95宣言”にのっとって作られており、デジタル技術の革新と撮影機材の小型化によってもたらされた同宣言についてのシンポジウムには大きな注目が集まりました。
コンペティション受賞結果
応募総数457本(44ヶ国)
東京グランプリ
「アモーレス・ぺロス」 (アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
審査員特別賞
「オー!スジョン」 (ホン・サンス)
優秀監督賞
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(「アモーレス・ぺロス」)
優秀脚本賞
スチュアート・ブルムバーグ (「僕たちのアナ・バナナ」)
優秀主演女優賞
ジェニファー・ジェイソン・リー (「キング・イズ・アライヴ」)
優秀主演男優賞
ムーサ・マースクリ (「モンディアリート」)
最優秀芸術貢献賞
「ワン・モア・デイ」 (ババク・パヤミ)
「式日(SIKI-JITSU)」 (庵野秀明)
東京グランプリ/東京ゴールド賞には、東京都知事賞が併せて授与されました。
アジア映画賞受賞結果
アジア映画賞
「3人兄弟」 (セリック・アプリモフ)
スペシャル・メンション
「オー!スジョン」(ホン・サンス)
「シックス・デイ」 ロジャー・スポティスウッド監督
「チャーリーズ・エンジェル」 マックジー 監督