Home > 映画祭について > ヒストリー > 開催概要

映画祭の歴史 第3回東京国際映画祭  上映作品一覧

第3回開催は、同年の9月にオープンしたばかりのBunkamura(渋谷)をメイン会場に開催されました。日本の若手映画監督に焦点をあてた「NIPPON CINEMA NOW」や、アジア映画の展望を見据えた「アジア秀作映画週間」など、新たな部門も創設され、アジア発の国際映画祭として更に発展しました。

ポスターのデザインコンセプトは、“映画の竜宮城へ誘う乙姫様”。東京の文化拠点・渋谷に産声を上げたBunkamuraが映画ファンにとっての竜宮城さながらに、貴重な作品との出会いの場になったことは、東京国際映画祭にとっても大きな出来事でした。

また「国際映画シンポジウム」では、世界7カ国から映画史家、映画評論家などが招かれ、“映画の世紀”を振り返り、“映画にとっての古典とは何か”“映画は正しく保存されてきたのか”をテーマに意見が交わされました。協賛企画である「東京国際ファンタスティック映画祭」でも、「ジョルジュ・メリエス大回顧展」が行われるなど、20世紀最後の10年を見据え、映画文化を振り返る試みに注目が集まりました。

第3回(1989)受賞結果
インターナショナル・コンペティション受賞結果
応募総数327本(37ヶ国)

東京グランプリ・都知事賞
「ホワイト・ローズ」 (ライコ・グルリチ)

審査員特別賞
「令嬢ターニカ」 (ピョートル・トドロフスキー)
(※公開題名「令嬢ターニャ」)

最優秀監督賞
ライコ・グルリチ (「ホワイト・ローズ」)

最優秀女優賞
エレーナ・ヤコヴレワ (「令嬢ターニカ」)

最優秀男優賞
マーロン・ブランド (「白く渇いた季節」)

最優秀芸術貢献賞
「人生・それだけ」 
(ベルトラン・タヴェルニエ)(※公開題名「素顔の貴婦人」)

最優秀脚本賞
マーティン・サンダーソン (「フライング・フォックス 自由への旅」)

ヤングシネマ1989コンペティション受賞結果

さくらゴールド賞都知事賞
イドリッサ・ウエドラオゴ監督 (「ヤーバ」)

さくらシルバー賞
長崎俊一監督 (「誘惑者」)

国際映画批評家連盟賞受賞結果

国際映画批評家連盟賞
「誘惑者」 長崎俊一監督 

オープニング作品
「あ・うん」 降旗康男 監督

クロージング作品
「デット・ポエッツ・ソサエティ」
(※公開題名「いまを生きる」)
ピーター・ウィアー 監督

KEIRIN.JP