第20回という節目の年を迎えた東京国際映画祭。「ワールド・シネマ」部門の新設、20回を記念した特別企画「映画が見た東京」の上映など、多様な作品が揃いました。
また、特別招待作品として上映された『オリヲン座からの招待状』では、皇后陛下に映画祭の歴史で初めてご臨席を賜り、皇室チャリティ上映が実現しました。
80年以上前に製作された無声映画に、ジャズピアニスト山下洋輔さんの音楽と、羽佐間道夫さんらの声優による吹き替えを見事に融合させ、迫力のステージとなった「声優口演ライブ with 山下洋輔」は、幅広い観客層を集め、無声映画を活き活きと現代に蘇らせました。
映画館の外では、六本木ヒルズ アリーナにて、特別招待作品と連動したイベントや、コンペティション部門、日本映画・ある視点部門に参加の監督を招き、彼らの豊富な経験を題材に公開形式のトークイベントを開催、映画祭を訪れた人々の交流の場としても提供されたTIFF movie caféでは第20回の映画祭を記念した回顧写真展が行われ、数多くの映画ファンに、映画を見る前も、映画館を出てからも楽しめるTIFFにご参加いただきました。
東京 サクラ グランプリ
「迷子の警察音楽隊」(エラン・コリリン)
審査員特別賞
「思い出の西幹道(仮題)」
※公開題名『1978年、冬』(リー・チーシアン)
最優秀監督賞
ピーター・ハウイット(「デンジャラス・パーキング」)
最優秀女優賞
シェファリ・シャー(「ガンジー、わが父」)
最優秀男優賞
ダミアン・ウル(「トリック」)
優秀芸術貢献賞
「ワルツ」(サルバトーレ・マイラ)
観客賞
「リーロイ!」(アルミン・フォルカース)
最優秀アジア映画賞
「シンガポール・ドリーム」(イェン・イェン・ウー、コリン・ゴー)
スペシャル・メンション
「ダンシング・ベル」(ディーパク・クマーラン・メーナン)
作品賞
「実録・連合赤軍−あさま山荘への道程」(若松孝二)
特別賞
「子猫の涙」(森岡利行)
デヴィッド・パットナム(クイーンズゲイト男爵パットナム卿C.B.E.英国ユニセフ協会会長)